こちらではノーベル賞の話題は全く出ませんが
密かにうれしく思っています。
2週目に入りました。
先週の土日からナイジェリア出身のフラットメイトのサレが
行方不明になっていて皆で心配して探していたのですが
実はマラリアを発症して入院していた、という
トラブルがあった以外は平穏です。
いよいよ本格的に授業が始まりました。
授業も少しづつ付いていけるようになってきて
というか授業の聞き方が分かってきて
凄く楽しい時期を迎えています。
大学時代は全然面白くも何ともなかった疫学分野。
特異性とか感度とか小難しい言葉の定義に終始していた物が
こんなに素敵な世界だとは嬉しいハプニングです。
授業は物凄く丁寧だし
何より実践を重視してる所が最高です。
1時間講義したら1時間もしくはそれ以上の時間を
小グループに分かれて自分で考え手を動かし、そして話し合います。
日本でもこんな風に授業すれば良いのに!
次の授業が楽しみになるなんて久々の感覚です。
学校が終わるとグッタリですが。。。
一方ノーベル賞を受賞した方の話にもありましたが
今勉強する上で中学受験の時の勉強がすごく役に立っている事を
すごく実感しています。
特に疫学という数字が絡む特殊分野だからかも知れないけど
日本人、自信を持って良いと思う!
なーんて言ってると
落ちこぼれちゃうのも分かってきました。
並々ならぬ決意で勉強しに来ている人達の中で
勉強できるのはかけがえない経験です。
今週の授業で面白くかつ一番難しかった授業は
以下の3つの論文を宿題で読み、
①割礼をしている人とそうでない人を比べた場合
前者の方が女性からのHIV感染リスクが低い、という報告
②しかし割礼はムスリムなどにおける宗教的儀式の場合が多く
統計を取っても
割礼している人=ムスリム、それ以外=ムスリム以外
となる場合が多い。
①の報告は本当に割礼が要因なのか?
それとも割礼以外の宗教的要因の違い
例えば飲酒しないとか厳格な行動(性行動とか)への規律とかが
原因ではないのか?
それは更なる調査が必要だ、という報告
③2年間の調査を行った所
HIVに既に感染している人が割礼をしても
男性から女性へのHIV感染のリスクは下げられないようだ、
しかし長期間では分からない、という報告
それでは
未だ不明な命題、
HIVに感染している男性が割礼をした場合
女性へのHIV感染のリスクを下げられるのか?について
さらに調査するべきか?しないべきか?を
倫理的・費用対効果・科学的根拠
などなど考慮して議論する、という授業でした。
この議論は
現在世界の国々が
割礼をHIV対策として行い始めている中で
どんな人まで割礼を行えば効果があるのか?
という疑問点に基づいています。
HIV陰性の男性だけか?
はたまた全ての男性か?などなど。
調査したいかしたくないかは研究者の意志ですが
調査には莫大な費用と時間がかかり
そのバックアップは国際機関やビルゲイツ財団とかが行うので
調査するかしないかは
非常に現実的で重要な議論です。
分かりやすく例を挙げるなら
A-その調査するならワクチン開発にお金を使った方が良いのでは?
B-いやいや、割礼は費用も安く効果のある対策になりうる!だから調査しよう!
みたいな。
現実的な社会学です。
ディスカッションは
色々なコースの人をごちゃ混ぜにしてグループ分けしているので
HIV対策などの公衆衛生分野の仕事を既にしてきた元社会人も多く
(英語めちゃくちゃ早いし)
面白くもあり、付いていくのに相当厳しくもありました。
ごちゃごちゃ分かりづらいですね。
本当に分かりにくいですが
何が言いたいかというと刺激的で楽しいということでした(笑)
ではでは!
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